重岡大毅という主人公の話

書きかけの記事ばかり下書きに溜まっていくヨー

でもこればっかりは今書いておくべきだと思うので。しげおかさんの10000字インタビューについて、ちょっとだけ感想を。

 

正直、4から7になった経緯に関して改めて考えることは、今までほとんどなくて。自分の中では忘れたいことなんで。

嬉しかった。4人でのデビュー発表、どうしてもあの日わたしの中で生まれた気持ちは、心に残った傷は癒えなくて。最低最悪の出来事、悪夢。今もずっと、神ちゃんがデビューできた喜びとはまったく別のところでそれが心の中に根深く残ってるんです。だけどこの部分を読んで、重岡くんの中でこれは忘れたいことなんだ、良いか悪いかでいったら悪い方のことなんだ、それを口にしてしまっていいんだ。そんな風に思って、なんだか自分の胸の奥にぎゅうぎゅうに仕舞い込んだ仄暗い部分が、少しだけ明るくなってラクになれたような気がしました。忘れることはできないけど、でもこの気持ちを否定しなくていい、それを赦されてるってなんとなく思えたんですよね。すごく勝手だけど。

 

重岡くんはわたしにとってちょっと不思議な立ち位置のひとなんです。

神ちゃんとのコンビでいちばん好きなのは重岡くんとのコンビなんですが、そこの贔屓目を抜きにして重岡大毅というひとりのアイドルとして彼を見るとき、わたしの中には「しげなら、しげがいるなら大丈夫」という彼に対する絶対的な信頼感がいつもあります。それがどうしてなのか具体的な理由はわからないし、わたしにとって別に彼は、担当とかそういう特別な名前を持つ枠にいるわけじゃない。だけどわたしが2013年の春松竹ではじめて重岡くんを生で見た時、漠然と感じた「このひとは間違いなくセンターのひとだ」という印象は今もずっと変わらないんです。

重岡くんには正直、歌やダンスやアクロバット、演技、そういったものの技術的な面に関してどれかものすごく長けたものがあるとは思っていません。ちょっと歌えてちょっと踊れてちょっと動けて、笑顔がかわいくてコミュ力カンストしてるけど、他に一見これといって周囲を惹きつける何かを身に着けているわけではない、わりと普通のそこらへんにいるかもしれないちょっとだけかっこいい男の子。陰でコソコソ努力しててそれを見せたがらなくて、そこを突っ込まれたら冗談みたいに躱して、とにかくかっこつけたがりで。小学生か中学生みたいなノリでふざけるしゲスいこともたくさん言うし、それで周りがウケてるとにやにやしたり、俺やったったわ!みたいな顔してドヤドヤしてたり。とにかく等身大の男の子。わたしの目に映っている重岡くんは、そういう人。だけど何故か目が離せない。普通なはずなのに、何故かすごく魅力的に、アイドルらしく見える。それがわたしは彼の持つ”主人公性”であり、”センター性”なんだろうなと思っています。だって物語の主人公って、勿論ものすごく強いひと、かっこいいひともいるけど、普通のひともいるんですよ。ごく平凡な普通の少年が、ある日突然ひとつの目的に向かって走り出して、仲間と一緒に立ち向かったりして、成長していく物語。平凡なはずなのに惹かれていく、応援したくなる。わたしには重岡大毅というひとが、そんな主人公に見えるんです。

きっとわたしは”重岡大毅が主人公の漫画”を読んでるんだろうなあ、あの春松竹のときからずっと。一番じゃない、特別自分の好みの要素があるわけでもない、だけど何故か特別視してしまう。だって主人公だから。そしてその漫画の中でわたしが一番好きなキャラクターは神山智洋で、一番好きだから一番感情移入もしてしまうし、何を置いても特別に見てしまう。当然人気投票とかがあったら全力で神ちゃんに票を入れる。だけど自分は票を入れることはないけど、主人公である重岡くんには一位の座を手に入れて欲しい。ぶっちぎりの獲得票数で堂々と巻頭カラーの表紙ど真ん中を飾ってほしい。わたしの中で重岡大毅というひとは、そういう存在なのかなーと思います。漫画とか読まない人には伝わりにくいかなぁこの感覚。笑

主人公がいるチーム、グループ、それは例え回り道をしたって壁にぶち当たったって最終的には乗り越えて、頂点を手に入れる。それが漫画の世界ではよくあるセオリー。だから主人公の重岡くんがセンターである限り、彼が情だけでなく欲の為に選んだ道にいる限り、ジャニーズWESTは大丈夫。信じてついていけば間違いない。漠然としすぎたトンデモ理屈だけど、素直にそう思えます。まだまだはじまったばかりのジャニーズWESTという物語を、これからも一読者として楽しみたい、見守っていきたい、改めてそんな気持ちにさせられました。そして自分にとっての重岡大毅というアイドルはどんな枠におさまるのか、それがはっきりと言葉にできるくらいに鮮明になった、そんな10000字インタビューでした。