42.195kmの果て

中間淳太くん、濵田崇裕くん、神山智洋くん。大阪マラソン完走おめでとうございます、本当にお疲れ様でした。

 

最初に三人が大阪マラソンに出場するということを知ったときは、正直お仕事がきて嬉しい気持ち半分、なんで?って不安な気持ち半分という心境でした。なんで神ちゃんなんだろう、って。ただでさえ色々と心配なのに、さらに膝を痛めてるなんて情報まであるし、なんでなんでってそんなことばっかりが頭の中をぐるぐるしてて。でもマイナスなことばっかり言うのは嫌で、ほとんどマラソンのことに関してわたしは口を閉じて過ごしてきました。それに嬉しくない気持ちばっかりではなくて、”これを機に少しでも知名度が上がるかもしれない””宣伝のためにテレビに出られる機会があるかもしれない”そんなふうに考えてる自分もいたんですよね。そういう表向きなものだけでなく内面的な部分でも、きっとこの経験から神ちゃんにとって絶対にプラスになるものは何かひとつでも得られるはずだろうし。というかそういう方向に考えないとダメだって、心のどこかで無意識にハンドルを切り替えたのかもしれません。どっちかっていうと”完走できないかもしれない”という不安はあんまりなくて、むしろ”高い目標をクリアしようと無茶しすぎて後に響いたらどうしよう”っていう心配が大きかった。勿論きちんと健康状態をチェックしたうえで練習にも本番にも挑むだろうし、あくまでタレントを扱うのだから今後のことが何も視野に入れられていないなんてことはないはず。だから大事にはならないだろうとはわかってるんだけど、それでもやっぱり頑張りすぎちゃう彼のことだからっていう不安や心配はどこか拭えなくて。頑張らなきゃいけない、フルマラソンの果てしない距離を走りきるためには多少の無理はしないといけないけど、無茶だけはしないで、って思ってました。

 

そんな気持ちを抱えながらついにやってきた、大阪マラソン当日。何度もツイッターで流れてくる実況情報を確認していたら、まず最初にやって来たのは淳太くん。女の子たちの黄色い声援を浴びながらまだ余裕のありそうなかんじで颯爽と走り去る淳太くんはきらきらしていてさながら王子様のようで、ものすごくかっこよかったです。次にやって来たのは濵田くん。声援のする方へ笑顔で手を振ったりしてはいるけれど、既にかなりつらそうなのがこちらにも伝わってくるくらいに見るからに足が曲げられていなくて…それを見てまさか濵田くんがもうこんな状態だなんて思わなかったものだからすごく心配になって泣きそうになってしまいました。だけど必死で送った声援に対してガッツポーズで応えて走り去っていった姿はとてもかっこよくて、頑張って応援しなくちゃって改めて気持ちを持ち直しました。

二人に沿道から声援を送り、緊張しながら待ち続けているとまた聞こえてきた女の子たちの声援。あ、神ちゃんが来たんだ。走ってくる人並みの中から彼の姿を目を凝らして探し、ようやく見つけられた瞬間、思わず息をのみました。沿道の声へと一度にこっと笑顔を向けてから、すぐに真剣な表情になりさらさらの黒髪を揺らして足早に歩く神ちゃんの姿。TLの実況でなんとなく神ちゃんの様子を把握してはいたけれど、実際にこの目でその姿を見ることができて嬉しかったのと同時に、ものすごくほっとした自分がいたんです。そっか、歩いていいんだ、って。”走りきる”という言葉にばかりとらわれてしまっていたけど、マラソンに歩いてはいけないなんていうルールはないんですよね。だったらもう神ちゃんのペースで、とにかく無事に完走することだけを目指してしっかり前に進んでほしい。きっと神ちゃんならできるはずだから、信じてるから。まだ不安がまったくなくなったわけではないけれど、それでもそう思ったら少し安心して涙が出そうになってしまって。でもまだ泣くのは早すぎるって必死で堪えて、精一杯の声援を送りました。がんばれ、って言葉はなんだか勝手な気がして普段はあまり使いたくないなと思っているけれど、このときだけはそれ以外の言葉が浮かばずただただ何度も「神ちゃんがんばって」と声を出し続けることしかできなくて。もしわたしでも役に立てることがあるのなら、どんな言葉でも少しでもこの声が神ちゃんの背中を押すものになってくれるのならって。

 

そして次に見たのは、つらそうな表情をしながらもしっかりと前を向いて早歩きで足を進める神ちゃんの姿。さっき見た時よりもペースが上がっているように感じて、ゆっくりではあるけれどひたすらにゴールを目指す姿から決して諦めていないのがひしひしと伝わってきました。そして最後に見たのは、ゴール手前でラストスパートをかけ、必死に足を上げながら走っていく姿。わたしが歩きではなく走っている神ちゃんを見ることができたのはこのときがこの日はじめてで、もうほとんど足を曲げるのも厳しそうな様子なのにそれでも目の前のゴールに向かって全力を出し切ろうとする姿が、歯を食いしばりながら前だけを見つめて走っていくその横顔がとても凛々しくて胸がいっぱいになってしまって、必死に声援を送りながら今までずっと我慢していた涙を止めることができませんでした。ゴールの瞬間を見ることはできなかったけれど、それでも本当に本当にかっこよかった。神ちゃんが掲げていた完走するという目標を無事に達成することができたのがすごく嬉しくて、見に来てよかった、信じててよかったって何度もそんな気持ちを噛み締めていました。

それにわたしはTLの実況で知れただけで実際に応援に来ていたメンバーの姿を見たわけではないけれど、それでも沿道から声援を送っていたとかゴールで待っていただとか、そんな伝わってくる情報だけでも彼らの絆を感じることができたようで胸が熱くなって仕方ありませんでした。神ちゃんおうちがここでよかった、ジャニーズWESTというグループにいられて本当によかったです。

 

きっとこうして神ちゃんが出場することがなければ、わたしには縁がなかったと思うマラソンの応援。「もうすぐ来るよ」って彼らのことをわざわざ教えてくれるランナーの方がいたり、知らない子のことなのに一緒になって応援したり頑張りを見て感動したと言ってくださるお姉さんたちがいたり、そんなあったかい出来事だって体験しないままだっただろうし、応援する立場になるだけでもこんなに熱くなれるんだってことも知らずにいたと思うんです。だからまた新しい景色を見せてくれて、あの場所に連れて行ってくれて本当にありがとう、神ちゃん。

42.195kmという経験者以外にはとても想像できないくらいに果てしない道のり、わたしだったらきっと途中で棄権してしまうかもしれません。だけど足の痛みや苦しさに耐えながらも懸命にゴールに向かい最後までやり切った神ちゃんを誇りに思います。神ちゃんを好きになれてしあわせだって、間違いなくこのひとはわたしにとって最高のアイドルでヒーローだって今日もまた改めて強く実感しました。

正直軽率に応援になんて行っていいものか最初はすごく悩んだけれど、

「42.195km声援の聞こえないところはなかった」

走り切った神ちゃんのこの言葉に、本当に観に行ってよかったなと思います。普段は神ちゃんから嬉しさや楽しさ、きらきらしたいろんな気持ちを与えて貰ってばかりのちっぽけなわたしでも、この日だけはほんの少しでも神ちゃんの力になれたのかもしれない。ただの自己満足でしかないけれど。

最初は心配な気持ちが大きかったはずのマラソンのお仕事、だけど今はこのお仕事がきてよかったなって素直に思えます。だってきっとこの経験は、今後の神ちゃんにとって少なからず自信になるはずだから。またひとつ大きなものを乗り越えた神ちゃんが次はどんな姿をステージの上やテレビの中で魅せてくれるのか今はそれがすごく楽しみです。